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屏風と商売は曲げねば立たぬ。
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    ニーズの断片
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      アップルコンピュータ代表取締役の前刀禎明社長の講演をグロービスにて聞いてきました。

      おそらく、ご自身がメインで利用されていると思われる、PowerBookG4の15インチモデルを講演台において、ワイヤレススイッチを片手に、PowerPointではなく、AppleのKeyNoteを利用されて、流れるような講演がはじまりました。

      前刀社長自身が長身で、イケメン。清潔感のある「エポカ風」の装い。時間とお金が十分に投下されているであろう、肌と光る前歯。40代後半の方とは思えない、波動を感じましたね。

      別段、ちょいワルにならなくても、十分男の魅力ってあるわけで。

      講演内容は、iPodの爆発的な人気と、長らくポータブルプレイヤーの独壇場にあった、SONYウォークマンからのシェアの奪還、そのマーケティング的な施策と、なぜ「勝てたのか」をAppleの精神と、プロダクト+ソフト+インフラという視点からの、ライフスタイルの提案であったことを、お話されていました。

      前刀社長の経歴は、まさに彼が時代に求められるタイミングで転身を続けていて、SONY→AOL→ディズニー→ライブドア創業→Apple代表という華麗なるステップ。

      ライブドア創業についての下りについては、質問されてなれているのか、米ワールドコムの破綻とリンクして、結末を迎えた、というシンプルな回答。

      ただ、米ワールドコムも現ライブドア同様に、株価の時価総額経営で、企業買収を繰り返した結果、最後に粉飾決済を訴追され破綻、というなんとも、因果な関係を紹介されていました。

      彼自身は、今回シェアを奪った、SONYのマーケティング部門にも長らく在籍しており、SONYのOBであることもあり、今のワールドワイドで起きている現象には、思うところは決して少なくない、とのこと。

      ものすごくシンプルなフレーズの中に、Appleらしさを感じたワードがありました。Appleのプロダクト開発に関わる、マーケティングスタンスの基本のようです。

      「世に送り出す商品にニーズがあるか、どうか、ではなく、Appleがその商品をもって、ニーズを創り出すことができるかどうか。」

      ものすごく、強気なメッセージです。
      強気なのですけど、今回のiPodの波及性を見れば分かることで、街中にネイティブホワイトのイヤホンと、ケーブルを下げている人を見かけないことはないわけですからね。

      彼は活躍のステージを変えいく中で、一貫して、時代を前刀イズムで捉えて分解し、アウトプットしてきたようです。

      転職を奨励するわけではありませんが、同じステージで、自分が求められていること、自分のタスクが不明瞭だな、と感じた時点で、そこには自分の意思は既に介在せず、小さな会社という枠組みの中でしか、自分の可能性を見出せなくなってしまっている人が多いんじゃないかな、と感じます。

      前刀社長は、自分のアウトプットが阻害される、もしくは異なる引力をその職場で感じるようになった時点で、その企業の成長は自分とは異なる方向に向けられていると察知し、次のステージにシフトアップしていったとのことです。

      そもそも、自分のアウトプットがなんたるかを、完全の分析しきっている人自体が稀であるとは思いますが。
      でも、案外、仮に広義の意味での人生の「成長と成功」があるのだとしたら、自分を社会のなかで俯瞰して見た場合、どのような役回りを求められているかを、自分の言葉で分析して、納得させて、それを外部に訴えていくことができる人は、おのずと、ステージが前に現れていっているような気がします。僕の周りを見ても。

      僕自身、中学生時代から、ずっとMacintoshを使い続け、自宅にもオフィスにも、PowerBookをおいていますが、決してビジネスユースではないMacを自分の側に置き続けるのは、何かメッセージを感じるからなのでしょうね。
      新しい時代のニーズの断片とか。

      そんなメッセージをダイレクトに感じたセミナーでした。

      | - | 14:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      東京に住む理由 1
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        昨年12月に、堤真一、松雪泰子、京野ことみらの、劇団新感線プロデュースの、
        吉原御免状を青山劇場で。
        先月末に、ラウル・ミドンを渋谷AXで。
        続いて、椎名桔平と、橋爪功が競演するレインマンをグローブ座で。
        今週土曜日に、堤真一、小泉今日子、松尾スズキら共演の労働者Mを、シアターコクーンで。

        今月は、原田泰造、石黒賢、富田靖子らのラブハンドル。
        チケットを取り寄せている予定では、メタル・マクベス、決闘高田馬場、罪と罰など。

        どこに行っても、渋滞だし、物価は高いし、空気も悪ければ、事件も少なくない。

        東京。

        ただ、東京は、日本で唯一のアンテナシティー。
        大阪でも、福岡でもない。ましては名古屋でもない。

        東京に肩肘を張る必要なないけど、都市文化が息づいている
        のは確か。

        スクリーンじゃなくて、生身の役者を見れる。
        プレイヤーじゃなくて、本物の声を耳にできる。

        東京じゃなくても、同じ体験はできるかも知れない。
        だけど、東京ほど、濃密な重なり合いをしている都市はない。

        単純に、溢れ返っていて、みんな食傷気味なんじゃないか?
        そんなことはない。

        誰も彼も、飽きることができないから、東京にいるのだと思う。
        自分の居場所をはっきりイメージできる人は東京なんかには、
        いないだろうしね、きっと。

        | - | 02:13 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |